「球根まつり」笑顔咲いた 砺波、チューリップ100種2割引で 寄せ植え体験も人気
第23回となみチューリップ球根まつり(富山新聞社、北國新聞社後援)は11日、砺波市のチューリップ四季彩館で始まった。富山オリジナル品種の「黄小町」や「とやまレッド」など100種類以上の県産チューリップの球根が2割引きで販売され、人気を呼んだ。富山生まれのチューリップを使っての寄せ植え体験もあり、愛好者の笑顔が咲いた。 【写真】寄せ植えを体験する来場者 約20人が午前9時の開館前に列をつくり、プリンセスチューリップの苗代千華さん(21)らが出迎えた。20箱限定の福袋(1万円)が早々と完売した。富山オリジナル品種「白雲」など皇室に献上する6品種のセットも並んだ。 最近人気が高まっているピンク色の「乙女のドレス」や朱色のフリンジ咲き「炎のダンス」が関心を集めた。うさぎの耳を思わせる白い花びらが特徴の「春うさぎ」、クリーム色のユリ咲きの「なごり雪」もおすすめ品種として紹介された。 アイスチューリップで装飾した写真スポットが用意された。高波チューリップまつりフォトコンテスト(本社後援)の写真展や押し花展もあった。 大阪府富田林市から訪れた高橋成年さん(65)は「砺波の球根の品質はいいのでいつもたくさん買っている。フェアと合わせて楽しみにしている」と話した。 今年は猛暑の影響で大きく育たない球根があり、生産者にとって苦労の多いシーズンだった。砺波市球根組合の水越久男組合長(75)は「会場にはよりすぐりの球根をそろえた。好きな花をいろいろ買って楽しんでほしい」と呼び掛けた。会期は14日まで。