パキスタン南西部の駅で爆発、発生の瞬間をカメラが捉える 24人死亡・40人超負傷
通勤客で混み合うパキスタン南西部の鉄道駅で9日、突如発生した爆発の瞬間を防犯カメラが捉えていた。 この爆発で少なくとも24人が死亡、40人以上が負傷した。その多くが重体だという。警察は自爆攻撃の疑いがあるとしている。 事件を目撃した人は、人々が混乱の中逃げ回っていたと語った。目撃者の男性は「脚が吹き飛ばされた人もいたし、手や腕が吹き飛ばされた人もいた」と述べた。 分離主義武装勢力「バロチ解放軍(BLA)」がロイターに宛てた声明で、この攻撃の責任を認めた。BLAは、アフガニスタンやイランと国境を接する人口約1500万人のバルチスタン州の分離独立を求めている。また、州内の天然資源が政府によって不当に搾取されていると主張する。パキスタン国内の反政府勢力の中で最大の組織だ。 バルチスタン州の警察トップは、州都クエッタの駅で発生したこの攻撃は、軍の関係者を標的にしたものだと述べた。 パキスタン政府は、バルチスタン州の分離主義組織による攻撃の急増に頭を悩ませている。今年8月には、警察署や鉄道、高速道路が攻撃を受け、少なくとも73人が死亡する事件が起きた。