今夏にボランチからFW転向。静岡学園FW乾皓洋が先制点決め、静岡得点王に
[11.16 選手権静岡県予選決勝 静岡学園高 2-0 浜松開誠館高 エコパ] 元ボランチのFWが、静岡県予選の得点王に輝いた。前半21分、静岡学園高はMF原星也(3年)が左サイドからクロス。相手DFのクリアが真上に上がると、FW乾皓洋(3年=高石中央FC出身)は「浮き上がった時に相手に体ぶつけようって狙っていて、ボール落ちてからの反応は予測していた」。巧みに背中でDFを抑えてスペースを確保すると、最後は右足シュートをゴール左へ決めた。 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 2002年日韓ワールドカップが開催されたエコパスタジアム、8548人の観衆の前での先制ゴール。「やっぱり観客もいっぱい入ってて、こういう大舞台で決めるっていうのは凄く嬉しいです」。このゴールによって静岡県予選で得点数は5となり、藤枝東高FW湯山大輔(3年)と並んで大会得点王を獲得。「最高です」と微笑んだ。 乾は攻撃的なボランチとして出場機会を掴んでいたが、守備が課題に。夏からはFWを務めるようになった。「1年生の時はフォワードやってたんで、あんまり苦手意識はなかったです」。試合に出たいという思いを持っていた乾は前向きに挑戦し、プレミアリーグ再開初戦の米子北高戦で2ゴール。ゴール前での予測力も武器に帝京長岡高戦でも2ゴール、岡山U-18戦でも同点ゴールを決め、先発FWに定着した。 FWとしての自身の良さについて、「味方との連係が自分の持ち味かなと。自分で打開できるって感じの選手じゃないんで」。この決勝でも味方選手と距離感良くボールを繋いでチャンスを創出。その乾を川口修監督も評価する。 「プレミアの後期からフォワードにコンバートして、プレミアで点も取れてるし、本職じゃないんだけど、やっぱり自信をつけて、自分のストロングは何なのかっていうのを自分でちゃんと自覚している。周りを活かすストライカーっていう役割、こういうプレーで勝負するっていうことで、その自分のスタイルの中で点も取れたと思います」 結果を残した乾は選手権へ向け、「チームが勝ち進む中で、自分が点決めて貢献できれば得点王も見えてくるし、全国優勝っていうのも見えてくる」。元ボランチのストライカーは今冬、日本一と得点王獲得にチャレンジする。
【関連記事】
- [MOM4936]静岡学園MF天野太陽(3年)_運動量と予測力を駆使して幾度も回収。最後は約50mのスーパー弾
- 安定感ピカイチ、静岡学園CB岩田琉唯が「びっくりしました」の静岡MVP。選手権では注目FWのプレスを剥がし、封じ込む
- プレミア開幕5連敗、1-8の敗戦から「めちゃくちゃ」成長した静岡学園。攻守で強さを示し、静岡連覇!
- [MOM4935]帝京MF砂押大翔(3年)_優勝旗を抱えながらこみあげてきた涙。「帝京のキャプテン」にのしかかるプレッシャーの先でこじ開けた全国の扉
- チームが苦境を乗り越えた要因は「こういう時こそ笑え!」を貫くマインド!帝京は國學院久我山相手に劇的逆転勝利で15年ぶりの全国切符!:東京A