【ランキング】増える女性社長 13年で3倍に、輩出数1位の大学は?
どんな仲間と過ごすのか
井上さんに、「日本大学が女性社長を多く輩出している理由」を聞くと、次のような答えが返ってきました。 「日本大学は学生数が7万人を超える超大規模校です。人数が多いところには、さまざまな価値観を持つ人がいるので、卒業後、一般企業に入るという王道の考えを持たない人の数も多くなります。芸術学部はこの傾向が突出していますが、日本大学は起業を含めて、多彩な働き方をする卒業生がいる、幅の広い大学といえると思います」 将来、起業を考える高校生には、大学選びについて次のようにアドバイスします。 「大学で得たものを振り返ってみると、知識は1割程度で、残りの9割は人間形成の部分でした。人間形成には、どんな仲間と過ごすかが深く影響すると思います。起業には困難に立ち向かい、克服する力が欠かせませんから、こうした力を持つ学生が多そうな大学を選んだことは起業のマインドセットにつながったのかもしれません。そして、保護者の方がそうした子どもの夢を認めることは、その後の人生でも大きな支えになると実感しています」 井上佳央里(いのうえ・かおり)/Radiotalk代表取締役。1990年東京都生まれ。日本大学芸術学部で放送を専攻し、卒業後、エキサイトに入社。2017年8月に社内ベンチャー制度を利用し、Radiotalkをリリース。19年3月、カーブアウト(※)によってRadiotalk株式会社を設立し、代表取締役に就任。 ※カーブアウト= 企業が事業の一部を切り出して、新企業を独立させること。外部投資を受けられるようになるため、経営資金が確保しやすくなる。
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