＜日本プロ第1日＞12番、ティーショットを放つ蝉川泰果（撮影・井垣　忠夫）

　◇男子ゴルフツアー　日本プロ選手権第1日（2024年7月4日　岐阜県・富士カントリー可児C志野＝7164ヤード、パー71） 　今季国内メジャー第2戦が開幕し、蝉川泰果（23＝アース製薬）が6バーディー、ボギーなしの65をマークし、6アンダーの好スタートを切った。 　ホールアウト時点では暫定首位。「途中、ゾーンに入れそうな流れもあったのでもったいなかった」としながらも「久々にノーボギーのラウンドが試合でできたのがちょっとうれしいなと思っています」と笑顔だった。 　インの前半で順調に4つスコアを伸ばして折り返す。5番パー4では第2打がフライヤーでグリーン奥にオーバーしながらも、5メートルを沈めて粘り強くパーをセーブ。これが続く6番でのバーディーにつながった。今季ここまでの最高成績は10位。自身の感覚で最近は「体幹が抜けている感じが多かった」という。そこでジムでのトレーニングで体幹を鍛えるメニューを増やしたことで、「スイングがまとまってきた」と好感触を持てている。 　東北福祉大時代の22年に日本オープンを含む史上初のアマでツアー2勝を挙げ、本格参戦1年目の昨季は日本シリーズJT杯で日本タイトル2冠に輝いた。今大会を制して23歳での3冠達成となれば、1974年に尾崎将司が記録した27歳を大幅更新する史上最年少記録となる。「凄く気合が入っていますね。この試合は凄く勝ちたい気持ちが大きい」。気合十分に新たなタイトルを獲りにいく。