呪詛は詮子が仕掛けた狂言なのか? 倫子の見事な立ち回りにSNS戦慄「いつから知ってたの」【光る君へ】
倫子はどの時点からこの企みに乗ったのか
倫子の協力の甲斐もあって、詮子は弟の出世を阻み、そして自分をないがしろにした伊周と隆家の放逐に成功した。ただここで一つ、視聴者が大きな疑問としているのは、果たして倫子がどの時点からこの企みに乗ったのか? ということだ。呪詛の札を見つけた辺りで「実は・・・」と持ちかけられたというのが、一番平和ではあるけれど、「体を壊した」と言ってる段階から、すでに2人の狂言は始まっていたという方が、平安貴族の政治戦略の陰湿さが倍増されておもしろいのだけど。 さらにもう一つ、SNSで危惧されていたのは、倫子さまが「この件」の処理を一任されたことで、道長の私物を勝手に調べることに、大義名分がついてしまったということ。まえまえから、まひろが出した道長宛の文を勝手に持ち出すなど、割と「こんな奥さんは嫌だ」な行動が目についていたけど、これをきっかけにその悪癖がますます加速して、早々にまひろとの関係に気づいてしまうのでは・・・まひろがこのタイミングで京を離れるのは、もしかしたら大正解なのかもしれない。 ◇ 『光る君へ』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。5月26日放送の第21回「旅立ち」では、定子の落飾が起こした大きな影響に加え、越前への旅立ちを前にしたまひろが、道長と再会するところが描かれる。 文/吉永美和子