生田斗真×ヤン・イクチュンが目指した“怖いけど面白い” 今後の海外作品出演への思いも
もしも互いの役を入れ替えたら?
――今回の撮影を通して、刺激になったことは? 生田:イクチュンさんは本番の爆発力や集中力が本当に素晴らしいなと思いながら、近くで見ていました。オフのときはスタッフと談笑していて、力も抜けているし、冗談も言うんですよ。だけどセットに入ると、本番に向けてだんだん役に入っていく。もちろん彼の才能や感性もあると思うけど、努力して手に入れたものなんだなと感じて刺激的でしたね。いい影響をたくさんもらえました。 ヤン:これは昔から考えていたことなのですが、日本と韓国の文化が混ざり合って“ちゃんぽん”になってほしいなと。数年に1回とかではなく、定期的に文化が混ざり合うことでシナジー効果もどんどん上がってくると思うんです。日本は長い間の文化の蓄積があって、文化遺産もたくさん残っている。韓国は近代に入ってから、特に2000年代以降、様々な新しい文化が動き出しているので、その2つが混ざれば両国にとって楽しい文化が生まれて、いろいろなコンテンツもできてくると思うので、お互いにそういう試みをしてほしいなと思っています。そして生田さんには、これからまた韓国や他の国の作品にも挑戦してもらえたら嬉しいです……『アベンジャーズ』とか(笑)。 生田:あははは(笑)。 ――生田さんは、海外作品への出演についてどんな思いがありますか? 生田:自分の中に違う文化が入ってくることで刺激をもらったり、自分の過去を振り返ることができたり、本当にたくさんいいことがあるので、何か機会があればいいなとは思います。今は配信プラットフォームが大きいマーケットになってきて、以前よりも他の国の文化に触れやすい環境だと思うので、そういったことにも挑戦する機会があれば嬉しいですね。 ――ちなみに、今回おふたりが演じた役を入れ替えたらどうなると思いますか? 生田:えっ、どうだろう……全然イメージできないけど、喉のケアが大変ですよね(笑)。イクチュンさんの獣のような獰猛さや凶暴さはなかなか出せないんじゃないかと思いますが、“役をスイッチしたものも観られる”という映画があっても面白いかもしれないですね! ヤン:すでにそれぞれの役を演じてしまっているので、なかなか役を入れ替えるという想像ができないんです。ただ、おそらく生田さんの演じた浅井役の方が難しい気がするので、もし役を交換するとしたら大きな挑戦になると思います。生田さんもジヨン役を演じるとなればまた新たな挑戦になると思いますし、制作費を出していただけるなら、是非(役を)取り替えてみたいです(笑)。 ――(笑)。最後に、もしもおふたりが劇中のように同じ人を愛することになったら? ヤン:そんなことはないと思いますが、もしあったら僕は他の誰かを愛することにします(笑)。 生田:イクチュンさんは、本当に優しいんですよ。現場でも性別問わず話している姿をよく見ていました。韓国語で話しかけるスタッフがいたり、勉強のために日本語で話すコミュニティがあったり。すごくハードな撮影でしたが、和気あいあいとした現場だったなと思います。 ――では、作中のようにはならないと。 ヤン:いわゆる三角関係ですよね? 韓国語でも“サンカクカンケイ”です。 生田:一緒だね。 ヤン:大学時代に一度経験がありますが、やっぱり三角関係は大変です……無理ですね(笑)。