横須賀、呉、佐世保、舞鶴…旧軍港4市で御朱印ならぬ「護守印」巡りスタート デザインは計20種類
旧軍港の横須賀、広島県呉、長崎県佐世保、京都府舞鶴の4市は、4市間の周遊促進や観光振興を目的に4市の日本遺産の構成文化財をデザインした「護守印」事業をスタートさせた。護守印は寺社巡りの御朱印をモチーフにしたもので、横須賀では猿島砲台跡や記念艦三笠など5種類ある。 旧海軍の軍港や鎮守府が置かれた4市は、共同で日本の近代化を進めた旧軍港のストーリーを提案して2016年に日本遺産に認定された。4市でつくる旧軍港市日本遺産活用推進協議会は、日本遺産のPRのため各種事業を展開してきた。護守印はその一環で、4市への相互訪問や周遊を増やそうと企画された。 護守印は、護衛艦の「護」と鎮守府の「守」からネーミング。デザインは4市の日本遺産構成文化財がそれぞれ5種類ずつ計20種類あり、横須賀のほかは、呉市は大和ミュージアム、佐世保市は旧海軍佐世保鎮守府凱旋(がいせん)記念館、舞鶴市は舞鶴赤れんがパークなどが用意されている。 有料の護守印帳(税込み2200円)を購入して、4市が指定した配布窓口を訪問すると護守印帳1冊につき、紙状の護守印1枚が無料で入手できる。護守印帳は横須賀市内では京急線横須賀中央駅前の観光案内所と記念艦三笠売店で販売し、護守印はヴェルニー記念館や市自然・人文博物館など5カ所で配布している。 市観光課は「横須賀だけでなく4市を巡っていただき、ぜひ20種類をコンプリートしてほしい」とアピールしている。問い合わせは、同課電話046(822)9672。
神奈川新聞社