《激戦の舞台裏①》「総監督を勝たせたい…」因縁の相手に勝利!春高バレー新潟県勢8年ぶり16強の東京学館新潟
春高バレーに2年ぶりに出場した新潟県・男子代表の東京学館新潟。県勢8年ぶりとなるベスト16に進出した。そこには、恩師への思いがあった。 【▶動画で見る】〈春高バレー〉東京学館新潟 恩師への思い胸に県勢8年ぶりの16強!
創部から支えてきた総監督に勝利を
1月4日に開幕した春の高校バレー。 東京学館新潟3年 皆木海人 選手: バカ緊張している。ドキドキ、息ができない 緊張を口にするのは男子の代表・東京学館新潟の選手たち。
それもそのはず…全国の舞台ということだけでなく、彼らにはどうしても負けられない理由があった。 東京学館新潟3年 髙橋快 主将: 石山先生は春高が今年で最後なので、しっかり(全国制覇の)目標を達成するためにみんなで頑張って石山先生を勝たせてあげたい
初戦の相手…因縁の東亜学園に勝利
学館の男子バレー部を創部から支えてきた石山雅一総監督が今年で定年に。 さらに、初戦の相手・東京代表の東亜学園は2007年に学館が県勢で初めて進んだ準決勝で立ちはだかり、2019年の初戦でもフルセットの末に破れた相手。 このときまで第一線で指揮を執っていた石山総監督にとっても因縁の相手だった。
石山総監督は「積み上げてきた粘り強さ、しつこいほどの粘り強さ、それを発揮してくれればと思っている」と選手に期待を寄せていた。 しかし、試合は緊張からか選手に硬さが見られ、学館は第1セットを落としてしまう。 第2セットも序盤はリードを許す苦しい展開となるが…セッター相田のスパイクで逆転すると、そのまま第2セットを奪う!
勢いそのままに第3セットは東亜を寄せつけず見事、逆転勝利。石山総監督のリベンジを果たした。 石山総監督は「子どもたちがよく我慢して頑張ってくれた。もう一日寿命が延びた」と笑顔を見せた。 ただ、チームが目指すのはもちろん初戦突破ではない。
渡辺健太郎監督は「また、1戦1戦一緒に戦っていくことが恩返しだと思っている」と話し、2年生セッターの相田も「しっかり2試合目・3試合目・準々決勝と勝って、センターコートに行けるように頑張る」と意気込んだ。