阪神・大山悠輔 チームトップの得点圏打率 「もっともっとしっかりやりたい」/わがチームの“○○王”
大山悠輔は得点圏打率.354とチームトップの数字をたたき出した。DeNAのタイラー・オースティンの.388に次ぐセ・リーグ2位のハイアベレージだった。 【選手データ】大山悠輔 プロフィール・通算成績 昨シーズンは全試合で「四番」に座ったが、本人が「勝つことが簡単じゃないことをあらためて感じた」というように今季は厳しいシーズンになった。 開幕から打撃面で調子が上がらず、春先は打率1割台をさまよった。主軸の不振はチームの成績にも影響を及ぼし、なかなか浮上できないまま、6月には二軍降格も経験した。 6月4日の楽天戦(甲子園)で連続試合出場227でストップ。打撃不振でのファーム行きは6年ぶりで、約2週間にわたっての再調整を強いられた。 しかし、一軍に復帰したあとはクリーンアップに戻って、「四番」、「五番」の中軸で打ち続けた。そして130試合出場で打率.259、14本塁打、68打点の成績で2024年シーズンを終えた。 今季14本目のホームランを放ったのは9月7日のヤクルト戦(神宮)で、最終戦になった10月3日のDeNA戦(横浜)では2打点をマークした。 得点圏打率の高さが示したように、大山の勝負強さは他球団から恐れられている。ちなみに得点圏打率リーグ3位は森下翔太(.351)だから、早くもこのクリーンアップの来季の活躍が楽しみになってきた。 FA残留を決めた大山は「一からの気持ちで、もっともっとしっかりやりたい」と新たな戦いに向けてリセットしている。 写真=BBM
週刊ベースボール