恋人どうしの「性行為」に覚えた違和感…恋愛の「当たり前」が腑に落ちない若者たち
「若者の恋愛離れ」が叫ばれて久しい。最近では、Z世代の若い女性たちの間で、「恋愛すること=SEXすること」というある種当然のように受け入れられてきた考え方に、拒否感を示す人も多くなっているようだ。そこで今回は「恋愛=SEX」という図式に疑問を呈する20代中盤の女性たちに、恋愛と性の悩みについて、実体験を通じて赤裸々に語ってもらった。彼女たちが現代の恋愛観についてどう感じているのか、掘り下げていきたい。 【マンガ】ワンナイトは断られ、同棲は解消……32歳独身女性たちのままならない恋愛 記事前編は「彼が下着を脱いだ瞬間に感じた『恐怖』…いま若い女性のあいだで広がる『性行為』への拒否感」から。
推しがいても恋愛はしたい
次に話を聞いたのはユミさん(仮名・26歳)。 ユミさんは現在、マッチングアプリで知り合った同い年の男性と交際しているという。そんな彼女、とある男性アイドルのファンで“推し活女子”でもあると話してくれた。 「アイドルのオタク活動はずっとやっていて、私の生きがいでもあるのでやめられません。でも好きな推しがいても、リアルで恋愛したいという気持ちは強いです。 やっぱり現実で誰かに認められたり、褒められたりしたいんですよ。そうやって自分の存在を認めて、肯定してくれる誰かを見つけたいというのは人間として当たり前の欲求だとも思いますし、好きな人からしか“摂取”できないエネルギーがあるというか……。だから“推し活”していてもマッチングアプリとかで恋人探しをしていました」
彼の目つきにドン引き
恋愛には常に積極的でいたいというユミさん。しかしユミさんも「恋愛=SEX」の図式に悩まされた経験があるという。 「性行為をするときに、彼氏の目つきがガラッと変わる瞬間にドン引きしたことがあって……。まるでライオンが獲物を狙うかのような目つきだったんです(笑)。付き合いたての頃はそれに慣れなくて、断っていたことも何度かありました。でもやっぱり好きな人なので、慣れれば抵抗はなくなりましたし、今は関係をよりよくするためには性行為が大事な要素だとも思っています」