子どもの夢「おもちゃショー」前で動物の“残酷ポスター”現地で批判もヴィーガン活動家「1日目は過激なものを控えたが、血が流れていないものでは足りなかった」
■場所、手法に指摘続出「これでは子どもたちへの暴力だ」
場所、手法、それぞれに今回も批判や指摘が番組内でも出た。「あなたのいばしょ」理事長で、子ども家庭審議会の部会委員も務める大空幸星氏は、ヴィーガンとしての活動に一定の理解を示した上で、疑問も呈した。「ヴィーガンも昔はアニマルライツ、動物への福祉という運動だったが、世界各国では健康食というアプローチによって社会に浸透している事例がある。(残酷ポスターなどに)これだけ反発があって、この手法を選ぶ理由はなぜなのか」と述べた。さらには箱山氏の活動に対しては「原理主義的で『動物搾取からの脱却』として、この運動は正しいかもしれないが、自由主義的でリベラルなヴィーガニズムをとる人たちにとっては大迷惑。結局ヴィーガン=過激主義者みたいなイメージが固定化されてしまう。キング牧師は非暴力を徹底したが、これでは子どもたちへの暴力だ」と強く指摘した。 これに箱山氏が「たとえば放火したりはもちろん暴力だが、ただパネルを置いているだけで、これは暴力ではない。それであれば(動物を殺す)真実こそが暴力で、それをやめるべき」だと反論したが、大空氏は再度指摘。「これは虐待の加害者がよく言う言葉。例えば今は夫婦げんかを子どもの前でするだけでも、子どもに対しての暴力となり『面前DV』と言われる。加害側は自己の暴力性、加害性を隠す。仰りたいことは分かるが、それは受け取る側からすればやっぱり暴力としての構図が十分成り立っている。(デモしたのは)通路で公共の空間だし、会場へのルートとして一定程度の強制性、優位性があるなら、これは暴力にあたる」と加えた。 子ども向けの活動、かつ年齢などに配慮がないのは問題だと指摘したのは起業家・投資家の成田修造氏だ。「子供の判断力、いろいろな物事を判別するという能力というのは、様々な能力の積み重ねによって育まれるもの。それが育まれてない段階で、非常に極端な情報を出してしまった時に、心的な影響があり得ることはどんな活動家であっても当然考慮すべき。今回で言うと、小さい子供たちにそういう過激な情報を見せるのは、悪で負の影響というのもあり得る、それも考慮した上でやらないといけない。子供が情報をどのように判別していくかは当然、神経発達のレベルによって違う。それによって学校のカリキュラムもできている。どのように情報提供していくことがいいのか、極端な手法ではなく、様々なステークホルダーとともに議論していくからこそ、社会構造は変わっていく」と投げかけていた。 (『ABEMA Prime』より)