大手テック企業はなぜ2024年もレイオフを続けるのか…メタやグーグル、セールスフォースなどのCEOのコメントをまとめた(海外)
テック業界ではレイオフが続いており、グーグル、テスラ、アップルなどの企業が影響を受けている。 大手テック企業の最高経営責任者(CEO)は、人員削減の理由として、過剰雇用と少人数化を挙げている。 各企業は、AI開発を優先するために人員を再編成している。 2023年の初めからテック業界はレイオフに悩まされてきているが、多くの企業では2024年に入っても人員削減が続いており、まだ終わりは見えない。 2024年になってからグーグル(Google)、テスラ(Tesla)、アップル(Apple)など多くの大手テック企業が従業員をレイオフしている。皮肉なことに、企業はイノベーションのスピードを緩めておらず、多くの企業がAIのアップデートや新製品の発表を絶え間なく行っている。 マーク・ザッカ─バーグ(Mark Zuckerberg)は2024年2月、「モーニング・ブリュー・デイリー(Morning Brew Daily)」のインタビューで、業界全体のレイオフの第1ラウンドについて自論を語っている。ザッカーバーグによると、新型コロナウイルスのパンデミック時にeコマースの売り上げが急増したため、企業は過剰雇用を余儀なくされ、その後、売り上げが通常通りに戻った後に人員削減を余儀なくされたのだという。 それは多くのCEOに当てはまるようだ。ディスコード(Discord)のジェイソン・シトロン(Jason Citron )CEOも2024年1月の社員に宛てたメモで、同社は2020年以降、従業員を5倍に増やしたと述べている。グーグルCEOのスンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)は、グーグルは過去2年間で「劇的な成長」を経験し、それが「現在とは異なる経済的現実」を想定した採用につながったと2023年に述べている。 セールスフォース(Salesforce)のCEOで共同創業者のマーク・ベニオフ(Mark Benioff)も、2023年のレイオフを発表する従業員への手紙の中で同じ思いを伝えている。ベニオフCEOは、パンデミックの間に収益が増加したため、「この不況に至るまでに多くの人を雇いすぎた」と述べている。 しかし、なぜ業界全体のレイオフがこれほどまでに広がり、現在も続いているのだろうか? なぜいまだにレイオフが続いているのかを理解するため、人員削減に関するCEOの発言を調べてみることにした。