国学院大の高山豪起が3位 同期・青木瑠郁の好走に刺激「かなり悔しかった。勝負できるきっかけ」…関東学生男子2部ハーフマラソン
◆陸上 関東学生対校選手権最終日(12日、東京・国立競技場ほか) 男子2部ハーフマラソンが行われ、今年1月の第100回箱根駅伝10区(23・0キロ)の国学院大・高山豪起(3年)が1時間3分14秒で3位だった。「今までこういった勝負のレースで上の方で勝負できていなかった。収穫はあった」とうなずいた。上武大のパトリック・カマウ(3年)が1時間2分58秒で優勝。箱根駅伝3区(21・4キロ)で日本人歴代最高の59分47秒で区間賞を獲得し、青学大の2年ぶり7度目の優勝に貢献した太田蒼生(4年)は1時間3分4秒で2位だった。 序盤から確実に先頭集団についた高山は「ラスト勝負だと思っていた」と残り約5キロでスパートをかけた。しかし太田らを離すことはできず「ロングスパートで仕掛けて粘りきろうと思ったんですけど、やっぱり強い選手だった。先を越されてしまいました」。それでも「ここで離れてしまったら確実に負けてしまう。しっかりもう一回、自分でも勝負を仕掛けたい」と粘り強く走り抜き、3位を死守した。 国学院大の勢いが止まらない。2月の大阪マラソンで主将の平林清澄(4年)が2時間6分18秒の初マラソン日本新記録&日本学生記録の好タイムで優勝。3月の日本学生ハーフマラソンでは青木瑠郁(3年)が1時間2分6秒で制覇。特に青木の優勝には、同学年として刺激を受けたという高山。「目の前で同期が優勝しているところを見て、かなり悔しかった。それはかなり今回の関東インカレで勝負できるきっかけになった」。チームでの切磋琢磨(せっさたくま)が、国学院大の好調の要因だ。 今年の箱根駅伝は総合5位。今大会でも抜群の勢いを見せつけ、今季の3大駅伝でもさらなる飛躍が期待される。高山は「自分は箱根駅伝では復路がメインになると思う。復路の要として自分のところで勝負できるような選手になりたい。平林さんという大きいエースの存在がいて、その下をしっかり固めていくのは自分たち。しっかり総合力で勝負して、力を発揮したい」と強い覚悟を示した。
報知新聞社