フィールドで拾えば全部無料! 焚き火するなら知っておきたい「着火剤」の代用品とは
焚き火をするとき、あると大変便利なのが着火剤。マッチやライターだけでは着火しにくい炭や薪に、しっかりと火をつける手助けをしてくれます。しかし、キャンプ場に到着してから着火剤を買い忘れた! と気づくことだってあるかもしれません。 【写真】着火剤がなくても火起こしができる代用品を見る(全6枚) そんなときには、ホームセンターを目指すのではなく、フィールドをうろうろすべし! 着火剤の代わりになるものが、足元に案外転がっているのです。
遭遇率No.1の代用品といったら木の枝
キャンプ場や焚き火OKの公園だと、周囲にはたいてい樹木があるはず。ということは、枯れた枝が地面に落ちているに違いない! 足元を注意深く見ながら歩いてみれば、焚き付け用の小枝を見つけることができるでしょう。 「あ、これはいいかも」と思える枝を見つけたら、試しに折ってみて下さい。ぽきぽき簡単に折れたらOK。しっかり乾燥している証拠です。 箸ぐらいの細さのもの、親指ほどのものなど、さまざまな太さの枝を集めておくのも大切です。また、なるべく多く用意することも忘れずに。着火するまでは、量をけちることなくどんどん投入しましょう。
見つけやすさと優れた着火性が魅力のスギの葉
日本国内に多く生えているスギの木の下には、枯れたスギの葉がたくさん落ちています。スギの葉は燃えやすいだけでなく、葉が広がっていてよく空気が通るため、焚き付けの際に大いに威力を発揮します。見つけたら即ゲットしましょう。 大切なのは、青々とした葉よりもよく乾燥した茶色いものを選ぶこと。茶色のものほど、油分を多く含んでいますよ。 着火剤の代用品として万能、と言いたいところですが、燃焼時間が短いのが玉にキズ。たくさん集めておいて、火が消えそうになったところで追加投入するのがよさそうです。
おいしいだけじゃない! みかんは皮も役に立つ
日本の冬らしい風景といえば、こたつでみかん。中身はおいしく食べるけれど、皮は問答無用でゴミ箱へ……という方も多いでしょうが、ちょっと待った! みかんの皮も着火剤代わりに使えるのです。 みかんの皮には、リモネンという精油成分が含まれているのをご存知でしょうか。引火点が48度のリモネンは、火に近づけると激しく燃える作用があります。 ただし、着火剤として使用するときには、しっかりと乾燥させるのがポイント。食べ終わったあとの皮は、天日干しするなどしてしばらく放置しましょう。 火起こしを劇的に楽にしてくれる着火剤は、焚き火のときにはぜひ持参したいアイテム。市販品ももちろんいいですが、ときには実験気分で身の回りにあるものを使ってみるのも面白いですね。今回ご紹介したほかには、牛乳パックや新聞紙、保湿剤のワセリンもおすすめですよ。
林 加奈子