三笘、堂安がWBに入る超攻撃型システムが止められない 世界も“冒険的”と驚く森保ジャパンのスタイルは強豪にも通用するか
アタッカータイプの選手を5枚揃えられるのが強み
10日にアウェイでサウジアラビア代表を撃破し、2026ワールドカップ・アジア最終予選で無傷の3連勝スタートを切った日本代表。 この最終予選では一貫して[3-4-2-1]のシステムが採用されており、その構成はかなり攻撃的だ。それはアウェイでのサウジアラビア戦でも変わらず、左のウイングバックには三笘薫、右のウイングバックには堂安律が入っており、アタッカータイプの選手をウイングバックに配置するのがこのシステムの特長だ。 試合途中からは右に伊東純也、左に前田大然が入ったが、今の日本にはスピードスターと呼べる選手もいる。伊東や前田のスピードを活かすうえでも、面白いシステムと言える。 『ESPN』もこのシステムに注目していて、かなり冒険的な采配と取り上げている。 「試合前はアウェイでのサウジアラビア戦が大きな試練になるかと思われたが、サムライブルーは問題なく2-0の勝利を収めた。森保監督は従来のウイングである三笘、堂安をウイングバックに配置しており、この冒険的な3-4-3システムに対戦相手はまたも対応することが出来なかった。森保監督もチームに自信を持っているようで、現在は先発に5人のアタッカーを起用している。中盤に入る遠藤航、守田英正はボックス・トゥ・ボックスの役割を果たしていて、両者とも最終予選で得点を挙げている」 「また、ベンチにも才能溢れる人材が待機している。2点目を演出した伊東、小川航基はベンチから出てきた選手で、日本の至宝と捉えられている久保建英も88分から出場しただけだった。さらに田中碧、菅原由勢といった選手には出番さえなかった」 先発した上田綺世、南野拓実、先制点を挙げた鎌田大地、途中出場した中村敬斗、ブラックバーンで暴れている大橋祐紀など、現在の日本はとにかく攻撃のピースが豪華だ。このうちウイングバックを含め5枚のアタッカーを並べる現在のシステムは魅力的で、今のシステムが世界の強豪にも通用するかは興味深い。
構成/ザ・ワールド編集部