トカゲ、カメ、カエル・・・エキゾチックアニマルが人気 インスタで関心アップ 飼育体験できるカフェも登場
トカゲやカメ、カエルにウーパールーパー。犬や猫を除く「エキゾチックアニマル」と呼ばれる動物が人気だ。インスタグラムや動画配信を通じて関心を持ち、飼育する人も増えている。一方で飼育は簡単ではなく、放棄してしまう人も。広島市内では、飼育体験できるカフェも登場。ペットショップなども適切な飼い方の周知に取り組んでいる。 【写真】エキゾチックアニマル 広島市西区にある爬虫(はちゅう)類専門店の「ファインレプタイルズ」。ヒョウモントカゲモドキなど手のひらサイズのヤモリのほか、販売価格120万円の国際希少野生動植物種ホウシャガメ(登録票交付済み)なども扱う。ヤモリは珍しい模様の個体など価格は高いが人気で、代表の吉田貴成さん(47)は「最近は交流サイト(SNS)に投稿されている写真などで興味を持ち、動画サイトで飼育法を調べて買いに来る人も多い」と説明する。 日本獣医エキゾチック動物学会によると、エキゾチックアニマルは主に「犬猫以外の飼育小動物」という。ペットフード協会が2023年に実施した調査では、飼育動物のうち最多は犬猫。次いで魚類、爬虫類の順となっている。特に20~30代に人気だ。爬虫類の即売会は全国で開催されており、出店者によるとコロナ禍では来場者も多かったという。 一方、広島県内ではペットのエキゾチックアニマルなど珍しい動物の飼育放棄や脱走が目立っている。県警には「落とし物」として届けられるケースが増加。飼い主が見つからないことも多い。 飼育放棄を防ぐため、ファインレプタイルズでは店頭やSNSで相談を受け付ける。吉田さんによると、最近は電気代など飼育費用が高くつくことや、旅行や出張で家を空けるなどの相談が多いという。飼い主がやむを得ず手放す場合でも、引き取ったり里親を探したりしているという。吉田さんは「引き取った時点で既に弱って手遅れだった子もいる。飼育に悩む人は、なるべく早く相談してほしい」と呼びかけている。 昨年末には、爬虫類に触れることができるカフェ「爬虫類カフェバーRePL(レプル)」が同市東区にオープンした。店内には、人気のフトアゴヒゲトカゲや体長130センチのオオトカゲをはじめ21種32匹がいる。 店主の立石諒太さん(34)は「爬虫類はかむ、毒があるという怖いイメージだったかもしれないが、最近ではかわいい、かっこいいに変化している」と話していた。県内外から爬虫類ファンが来店するほか、飼い始める前に「お試し」としてエサやりなどを体験する人もいるという。立石さんは「設備と環境が整えられれば臭いもなく、鳴き声など騒音も少ないため飼いやすい。事前準備をしっかりしてほしい」と話している。
中国新聞社