【サウジアラビアRC展望】2歳の出世レース、前走着順と着差が重要
伝統であったオープン特別「いちょうS」を格上げし、更に名称を変更して生まれたのがこのレース。オープン時代から出世レースとしての呼び声が高かったが、GIII格上げ以降もダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオス、スタニングローズ、ドルチェモアと多くのGI馬が出ている。 【写真】アルレッキーノのこれまでの軌跡 1.早期デビュー組が活躍 GIII格上げ以降の勝ち馬で最もデビューが遅かったのは、一昨年の勝ち馬ドルチェモアの8月20日。他の7頭はいずれも7月1週目までにデビューしていた。 2.前走1着馬 GIII格上げ以降の8回で、前走2着以下だった馬の成績は[0-1-2-29]と不振。前走重賞やオープンで善戦してきた馬よりも、新馬戦をきっちり勝ち切ってきた馬が活躍する傾向。 3.前走0.3秒以上の着差で勝った馬 前走1着馬が強いが、その中でも前走の着差が0.3秒以上の馬が活躍している。過去8回で[7-4-3-9]という成績、勝率30.4%、複勝率は60.9%にのぼる。また、単勝回収率が130%、複勝回収率が118%で、どちらも100%を上回っている。 今年は少頭数ということもあって完全に条件に合致する馬はアルレッキーノのみ。オークス馬チェルヴィニアの半弟という血統もあって確実に人気になるが、ここも勝ち負けは必至だろう。