【陸上】東海大・兵藤が男子5000メートル3位「日本人トップ取れて嬉しい」関東インカレ
◇陸上・関東学生対校選手権最終日(2024年5月12日 国立競技場) 男子1部5000メートルで兵藤ジュダ(東海大)が13分49秒98で日本人トップの3位に入った。 序盤からスピードを上げた留学生を追わず、集団の中でリズム良く走った。最後のスプリントで山口智規(早大)に競り勝ち、日本人トップでゴールした兵藤は「最初から(先頭集団の)前の方でレースを進めて、それがラストスパートにつながり、うまくハマった。日本人トップを取れて素直に嬉しい」と白い歯を見せた。 静岡・東海大翔洋高3年時の全国高校総体で800メートルを大会新記録の1分48秒26で制し、1500メートルで2位に入った逸材。箱根での活躍を夢見て東海大に進学。1年時は負傷の影響で出場しなかったが、今年の箱根は1区で区間5位と好走した。 しかし、箱根終了後に体調を崩し、10日間ほど高熱が続いた。2月から練習を再開したが、3月の合宿で負傷。十分な走り込みができないままトラックシーズンを迎えていた。今大会も不安を抱えて臨んだが、持ち前のスピードを披露し「やってきたことは間違っていなかったと一安心した」と胸をなで下ろした。 秋以降の駅伝シーズンに向けても手応えを得た。来年の箱根を見据えて「(東海大は)今年走ったメンバーが8人残る。自分が1区を経験できたことは大きい。来年は1区で区間賞を獲りたい」と宣言した。