ローソン、ファミリーマートがセブン-イレブンを追撃、大手3強時代はいかにして訪れたか?
サンチェーンは、ダイエー傘下入りを経て、運営業者のTVBサンチェーンとの合併を経ている。サンエブリーは、山崎製パンによるコンビニで、1977年に東京豊島区に1号店がオープンした。同コンビニは、東京・大阪・名古屋を中心に約1035店を展開し、三角形型のご飯に具をはさんだ「おにぎりサンド」をヒットさせ、ガソリンスタンド併設型店舗を設置する先駆けとなっている。 デイリーヤマザキは、同じく山崎製パンによって運営され、1999年に両社はデイリーヤマザキに統合された。一方、サンチェーンは、1990年以降、ローソンを率いる「ダイエーグループ」の傘下にあり、1989年にローソンによって統合され、1994年には全店が廃止された。 山崎製パンがコンビニ事業に着手したのは、1977年であった。セブン・イレブン1号店から3年後である。当時のセブン・イレブンに対抗するために、販売店の系列化を推し進め、コンビニ事業を活性化するために「サンエブリー」を立ち上げたが、不利な経営状況に追いやられ、ローソンと合併するに至った。 1999年には、ファミリアとミニストップの統合がなされる。ファミリアは、1950年に創設されており、朝ドラと子供服のブランドで人気があったが、1999年にイオンの連結子会社であるミニストップに統合された。 2000年代に入ると、チックタックがポプラに統合される。チックタックは、富山県を中心に展開していたローカルなコンビニで、日本海酒販の子会社であった。ポプラは、1976年に創設され、ホットスナックや中華まんなどに人気があった。2005年には、1998年に伊藤忠燃料の事業部から分社化していたチコマートが倒産した。 2007年には、ホットスパーがココアストアに統合される。ホットスパーは、1977年に発足し、生鮮食料品の扱いを得意としていた。ココアストアは、1971年に愛知県に1号店を開設するパイオニア的存在であった。 2008年には、新選組がローソンに統合され、全店の終了を迎える。新選組は、1982年から、株式会社新選組本部が東京圏を中心に展開していた。同年、タイムリーがデイリーヤマザキに統合された。タイムリーは、岐阜県高山市に本社を置き、多角化と全国展開を目指し、値引きサービスも行っていた。さらに、ショップ99がローソンストアに統合され、2011年には、ショップ99の全店が終了した。