1964年の新潟地震、知っていますか? 液状化注目契機に、建物倒壊で26人死亡
▽地震保険制度創設にも 新潟地震は地震保険制度が創設されるきっかけにもなった。 当時は損害保険業界が地震保険を創設するべく、制度設計を研究中だった。「損害保険料率算出機構」の「日本の地震保険」や国会議事録によると、地震3日後の6月19日の衆院大蔵委員会では、地震による建物被害が保険金支払いの対象とならないことが問題視された。当時の大蔵大臣田中角栄は制度創設について「速やかに善処する」と答弁した。その後の1966年に関連法令が施行され、地震保険は1966年6月1日に発売された。 保険金額は現在、建物5千万円、家財1千万円が上限だ。損害保険料率算出機構のウェブサイトによると、加入率は右肩上がりに伸び続け、2022年は35%に達した。「日本損害保険協会」の担当者は「近年の自然災害の増加で防災意識が高まっているのではないか」と推測した。