「ただの寄せ集めじゃない…」ガンダム作品を彩った「リサイクル機体」急造品に感じる独特のロマン
■兵器を満載したコンテナとジオン水泳部が融合!
『機動戦士ガンダム MS IGLOO 黙示録0079』に登場した「ゼーゴック」という機体をご存知だろうか。ズゴックの上半身を機動管制ユニットとして再利用し、大量の兵器を搭載した巨大コンテナと組み合わせた巨大モビルアーマーのような機体である。 もともと気密性の高いズゴックを宇宙用に改良し、衛星軌道上から大気圏に突入して奇襲を行う「モビルダイバーシステム」の管制ユニットとして再利用。奇襲後は戦闘データとパイロットだけ回収され、ゼーゴック自体は使い捨てにされるという切ないコンセプトで開発された。 そんな運用方針のため、ゼーゴックの姿は不定形。リサイクルされるズゴックの上半身は毎回別物で、搭載される兵器もその時によって異なる。 ビジュアル的にも、機体コンセプト的にも、メインはコンテナに詰まった武装の部分で、管制を司るズゴック部分はこじんまりしているのは、「GP03デンドロビウム」を想起させる。 宇宙からの奇襲用兵器に水陸両用モビルスーツの気密性を頼ったというのも、いかにもリサイクル兵器らしい発想だ。 戦争をテーマに描かれたガンダム作品には、こういった現地改修機や、その場しのぎの機体がたびたび登場する。そういったリサイクル機は、急造品ゆえに不格好な見た目になりがちだが、その無骨さに魅力を感じる人も少なくないはず。 ガンダム好きの皆さんの記憶に残っている、印象的なリサイクル機体は何だろうか。
ファンキキ