「運転が上手くなる」スバル「WRX S4」のチューンは結果として疲れない! STIの最新フレキシブルパーツ群を試しました【デモカー試乗】
STIのWRX S4デモカー2台を乗り比べ
STI(スバルテクニカインターナショナル)はその名のとおり、スバル直系のカスタマイズパーツブランド。純正のクルマの良さをさらに引き立てるパーツを中心にリリースしています。今回はスバル「WRX S4」のデモカー2台に試乗し、STIの考える「運転が上手くなるクルマ」とはどんなものなのか検証します。 【画像】専用パーツがてんこ盛り! STIの「WRX S4」デモカー2台を見る(27枚)
「運転が上手くなるクルマ」のための肝は「内輪の活かし方」
STIが目指すもの、それは「運転が上手くなるクルマ」。これはどういうことかと言うと、ドライバーの意思が的確に伝わればもっとクルマは運転しやすくなると考え方だ。 では、どうすれば運転しやすくなるのか? それは微小舵角からクルマが反応してくれることであり、そのためには内輪をいかに使うかが重要だという。 いきなりそんなこと言われても……、となるのは当然のこと。 つまり、じつはクルマはハンドルを切ってからクルマが向きを変えるまでに微妙にタイムラグがある。これはどんなクルマでもわずかにあるもので、この無反応の時間は無意識に怖さを生む。筆者も積載車に乗ったときに、トラックはハンドルを小さく切ってもあまり反応がなく、ある程度切らないと向きが変わらないので、少しずつハンドルを切ったときに「え、このまま真っすぐ行っちゃうの?」というドキドキ感に襲われたことがある。 これの小さなバージョンが乗用車でも起きている。 ハンドルを切る→反応がない→もっと切る→急に向きが変わった→切りすぎた→ハンドルを戻す→戻しすぎたもっと切る、というのを繰り返していて、無意識にハンドルを切ったり戻したりしている人も多いのだ。 そこでSTIはその現象を防ぐために、ハンドルを切ったらできるだけタイムラグなくクルマが反応することを目指す。そこで行き着いたのが内輪の活かし方だ。 クルマは曲がるときにロールして外輪が主に仕事をする。しかし、それに頼ると外輪が潰れてからクルマがグイッと向きを変えるようになり、ギクシャク感につながる。そこで内輪の反応を先行させ、応答遅れのない挙動を目指している。
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