海抜0メートル→富士山頂へ 「登山ルート3776」達成者倍増 コロナ禍明け、PR奏功か
富士市の海抜0メートル地点から富士山頂を目指す「富士山登山ルート3776」の2023年度達成者が、1316人で、過去最高だった22年度を約2・1倍と大きく更新した。23年度は新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移り行動制限が解除された影響があったとみられる。24日に市役所で開かれた同ルートの本年度懇話会で報告された。 以前から達成者の4割強を占める首都圏(1都3県)が堅調に伸び、大阪府が92人と約3・7倍に増加するなど、関西の達成者も増えた。PRを担う市交流観光課は、都市圏の登山イベントに出展したことが成果につながったとみる。 過去3年間0人だった外国人は79人と、コロナ禍以前の水準まで回復した。今夏は円安などの影響で訪日客が増えると見込まれる。市は挑戦者増加を目指し、ルート公式サイトに行程のガイドページを拡充した。 25日からはスタンプラリーを専用アプリ「ヤマスタ」に移行する。スマホの位置情報を活用して道中10カ所の通過を確認する仕組み。達成者全員が達成証を受け取れる。チェックポイントなどを描いた記念缶バッジも2千個用意した。
静岡新聞社