センバツ高校野球 組み合わせ決まる 常総学院VS日本航空石川 第6日第1試合で /茨城
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が8日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールであり、常総学院は大会第6日第1試合(23日午前9時開始予定)で日本航空石川(石川)との対戦が決まった。【川島一輝、野原寛史】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 抽選会には若林佑真主将(2年)と島田直也監督(53)、松林康徳部長(38)が出席。他の部員らは遠征先の沖縄県からライブ配信を見守った。 午前9時20分ごろ、若林主将が引いたのは32番の札。1回戦最後の登場となり勝ち進めば厳しい日程になるため、苦笑いしながら番号を読み上げた。 約15分後に対戦相手が決まると、沖縄で見ていた部員らは気合を入れ直した。日本航空石川は1月1日に発生した能登半島地震で震度7を観測した輪島市にあり、校舎や野球部の寮、グラウンドなども損傷した。部員らは山梨県内にある系列校に練習拠点を移し、大会に備えている。 常総学院の島田監督は「元日の地震もあり、世間的に注目が集まる試合。選手も通常と違う緊張感を持っていると思うが、少し時間があるので、緊張を力に変えて臨みたい」と話した。若林主将は「被災地から選ばれた学校が相手で、日本中が注目すると思う。緊張や、やりにくさはあるが、あまり気にせず野球に集中したい。自分たちの目標は日本一。一戦必勝で戦いたい」と力を込めた。 常総ナインは13日に茨城空港から甲子園に向けて出発。甲子園練習を経て、18日の開会式に備える。 ◇「皆で応援を」初戦、土浦でPV 常総学院センバツ初戦の23日、パブリックビューイング(PV)が土浦市のJ:COMスタジアム土浦である。市は8日、野球場のスタンド(1万席)や外野芝生エリアを試合当日、市民に開放すると発表した。入場無料。 市は2023年度、野球場のスコアボードを磁気反転式からフル画面LED式に改修。工事完了を記念し、当日午前8時15分から式典が予定されている。市スポーツ振興課担当者は「勝利を祈り応援を」と呼び掛けている。【鈴木美穂】 ……………………………………………………………………………………………………… ◆日本航空石川 ◇県決勝、星稜と死闘 日本航空石川は2003年、日本航空第二として石川県輪島市に開校し、09年から現校名となった。23年秋の県大会決勝では、後に明治神宮大会を制した星稜を相手に延長十一回の死闘を展開。北信越大会で4強入りを果たした。秋の公式戦打率4割超えの河田拓斗(2年)が打線をけん引し、投手陣は蜂谷逞生(たくま)と猶明(ゆうめい)光絆(こうき)の両1年生投手が腕を振る。OBに角中勝也(ロッテ)、内藤鵬(オリックス)ら。