パレスチナ支援のためのチャリティーバザー「パレスチナ・デイ」。鳥の串料理「シシタウク」が入ったお弁当を売る店など約20店舗が出店した　＝5日午後、東京都渋谷区（安元雄太撮影）

イスラエル軍とイスラム原理主義ハマスがパレスチナ自治区ガザで戦闘を始めて10月7日で1年。東京都渋谷区のモスク「東京ジャーミイ」ではこの日を前に5日、パレスチナを支援するチャリティーバザー「パレスチナ・デイ」が開かれた。 バザーはガザでの戦闘激化を受け、パレスチナへの寄付金を募るため開かれており、今回で5回目。中東各地の料理や伝統衣装、香水や装飾品などを約20店が販売。写真展や講演、モスクを案内するツアーも行われ、約800人が訪れた。 埼玉県三郷市から駆けつけたエジプト出身のソフトエンジニア、カレド・アワドさん（28）は、「パレスチナを支援するのはムスリムとして当然。最低でも停戦、そしていつかパレスチナに自由がもたらされることを祈っています」と話した。 慶應義塾大学でイスラム学などを教えるシリア出身のアフマド・アルマンスール准教授（60）は、「私たちが望むのは（イスラエル建国でパレスチナ難民が生まれた）1948年以前の、イスラム教徒もユダヤ教徒もキリスト教徒も平和に暮らしていた状態に戻ること」と強調。 「可哀そうなのは、自分の土地を奪われ難民になった人たちです。さらに去年の10月7日の後、イスラエルはガザを破壊しました。この悲劇を全世界に伝えなければいけません」と話した。