階上小麦のみでしっとりパン ベーカリー「一本堂」八戸湊高台店が新作
八戸市のベーカリー「一本堂八戸湊高台店」(大渡敏一代表)が11日から、階上町産の小麦粉のみを使用した新作「はしかみ食パン」を、同町の道の駅はしかみで限定販売する。関係者が「ここでしか手に入らない美味。ぜひ町に足を運んで」とPRしている。 使用するのは、同町田代地区の農家水合達徳さんが2年ほど前から生産する「ゆきちから」の強力粉。同道の駅の指定管理者である海産物問屋「オダカネ」顧問の小田勝子さんがこの小麦粉を生かした新商品開発を目指し、同町出身の大渡さんに打診して実現した。 発酵バターを加えて仕上げており、しっとりとした食感と、ゆきちから特有の豊かな風味が特色。6日に町役場での報告会で試食した荒谷憲輝町長は「町の新たな目玉商品として広めてほしい」と太鼓判を押した。 水合さんは「パンには向かないのでは―と半ば諦めていたので、感激している。反響を見て生産を拡大したい」と意欲。大渡さんは「郷土の役に立ちたい―との念願がかなった。さらに改良を加えながら長く愛される商品に育てたい」と笑顔を見せた。 食パンは1斤350円(税込み、1日30個限定)、全粒粉タイプは1斤380円(同、1日10個程度)。問い合わせは、道の駅はしかみ=電話0178(88)1800=へ。
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