父は刑事役、娘は弁護士役…「秋ドラマ」水谷豊と趣里の“親子対決” 「モンスター」法廷シーンに「スカッとした」の声
水谷豊と伊藤蘭の長女
ただ、主演を張る趣里の評価は決して悪くはない。フジテレビ関係者がこう語る。 「飄々としていながら、どこか謎を残している亮子のくるくる変化する表情や、法廷で『(自殺した女性社員に)必要だったのは適切な休暇や、労働に見合った賃金だろう!』と大声で怒鳴るシーンはスカッとしましたね。確かに、『アンチヒーロー』に比べれば低予算ドラマでキャストもギリギリの数に設計されていますが、その分、趣里さんの登場シーンが多くなり、全体に占める存在感が大きくなります。朝ドラ後、初の主演作として、趣里さんも多くの候補の中から、このドラマを選んだそうですから気合は十分です」 趣里といえば、水谷豊と伊藤蘭の長女として生まれた。4歳からクラシックバレエを始めたが、15歳の時に足首を骨折してバレリーナを断念。その後は明治学院大学文学部芸術学科に進学して、本格的に演技の勉強に打ち込んだ。2011年放送のTBS系「3年B組金八先生ファイナル~『最後の贈る言葉』4時間SP」で女優デビュー。22年にはNHKの朝ドラ「ブギウギ」のヒロインに大抜擢されるなどスターダムにのし上がった。「親のコネ」と言われないためにもオーディションで父母の名前を出すことは一切せず、実力を磨いてきた趣里。ただ、最近はバラエティー番組で家族の話題を披露するなど柔和な姿勢も見せている。 「趣里さんの父親の水谷さんが主演するテレビ朝日系新シーズン『相棒 season23』(水曜午後9時)が16日にスタートしたのも、趣里さんにとって良い刺激材料になっています。父は刑事役、娘は弁護士役。どちらも天才的頭脳で推理し難事件を解決していくという共通点があります。趣里さんが『モンスター』への主演を受けたのも、父親の当たり役ドラマの影響があったのではないでしょうか」(前出のフジテレビ関係者) NHK朝ドラに主演した俳優は、イメージが確立されてしまうため次回作の役どころは“鬼門”といわれている。今後巻き返しなるか――。 デイリー新潮編集部
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