〈詳報〉米軍オスプレイ 奄美空港に緊急着陸 警告灯表示で予防措置、着陸1分前に連絡 同型機2機も整備支援で離着陸、民間機への影響なし
14日午前10時12分、奄美市笠利の奄美空港に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の輸送機MV22オスプレイ1機が緊急着陸した。九州防衛局は、警告灯が表示されたため予防着陸したとしている。着陸約1分前に同空港へ連絡があった。別の同型機2機も整備支援などのため離着陸した。最後まで駐機していた1機目は同日午後3時27分に離陸した。けが人や民間機への影響は出ていない。 【写真】奄美空港に着陸した米軍輸送機オスプレイ=14日午後1時過ぎ、奄美市の奄美空港
県港湾空港課によると、午前10時11分に那覇空港事務所から奄美空港管理事務所へ連絡があった。緊急着陸した機体の僚機は午前10時45分に着陸し、約25分後に離陸。3機目は午後1時5分に着陸、約35分後に離陸した。1、2機目は事前に使用届を出していない。3機目は着陸約15分前に届けを出した。 奄美空港では、緊急着陸した機体の左エンジン周辺で、米軍関係者数人が作業していた。陸上自衛隊奄美駐屯地(奄美市名瀬)の隊員や警察官が立ち会う姿も見られた。駐屯地の担当者は「後から着陸したオスプレイが部品や整備員を運び修理を終えたと聞いている」と報道陣に説明した。 県内の民間空港に米オスプレイが着陸するのは今年初めて。奄美空港に事前の届け出なしに緊急着陸するのは昨年9月以来だった。今年10月には日米共同演習の一環で徳之島町の海浜公園に2機が離着陸した。 米オスプレイは昨年11月、横田基地(東京)所属のCV22が屋久島沖で墜落し全搭乗員8人が死亡。米軍は全世界で飛行を一時停止した。
南日本新聞 | 鹿児島