<カルマ>「伝説の頭 翔」東城役は「想像以上の反響」 俳優→YouTuber→俳優の“異端児” 「10年越しに目標とする景色が見えてきた」
「今の自分が持てる全てを懸けよう」と思って臨んだという今作。そのモチベーションは、“正統派”とはいえない経歴にある。12年前、16歳の時に福岡から俳優を目指して上京したが、5年間鳴かず飛ばず。「このままじゃダメだ、まずは最強の名刺を作ろう」とYouTubeをスタートさせ、有言実行、YouTuberとして人気を得て昨年俳優業に再び戻ってきた。
「エキストラもやっていた、いわゆる下積み時代を過ごしてきたので、自分が今こうして取材をしていただいている状況もそうですし、ドラマにメインキャストとして参加できることも当たり前じゃないと思っています。なので“一個一個絶対に手を抜かない”。今作でも、高橋さんのライバル役という良い役をいただいたからには絶対に期待は超えたい、と。それがモチベーションでした」
◇「“カルマ”という名前が俳優っぽくない」と悩み
“遠回り”してまで諦めなかった夢。再び俳優業を始めて今作で3作目だが、その演技力は高く評価されており、東城役についてもネットでは「演技マジでうまい」「東城役のカルマくん、気になって調べた」「心が読めないちょっと不気味な雰囲気がかっこいい! カルマさんの唯一無二の演技」と絶賛の声が数多く上がっている。カルマさん自身、想像以上の反響だとうれしそうに語る。
「街中で声を掛けていただくことも増えましたし、昔の知人からもたくさん連絡が来ました! よく『東城は飄々(ひょうひょう)としているね』と言っていただけるのですが、飄々としているというのはキャラの設定としては表だっては言ってはいないんです。でも、最初に監督と(話し合って)こういう風に演じようと思っていたキーワードだったので、お芝居だけで皆さんにそれが伝わっているのであれば、とてもうれしいです!」
9月公開の映画「ベイビーわるきゅーれナイスデイズ」にも出演するなど、俳優業は軌道に乗りつつある。現在の心境について「上京してから10年越しに目標とする景色が見えてきました。むちゃくちゃ時間は掛かりましたが(笑い)」と充実感をのぞかせる。