モデル・起業家 中林美和さん×作家LiLy対談「起業人生ってこんなに楽しい!」
信頼できる ビジネスパートナーがいれば ピンチもチャンスに変わる ――LiLyさん
M:私たちは、友人とふたりで会社を立ち上げたという経緯が、少し似ているよね。 L:そう! このビジネスパートナーって大恋愛にも似たすごいご縁だなと思っているの。私は作家という職業柄、ずっとひとりで走ってきたという思いがあるのね。もちろん担当編集者さんがいて、ほかいろんな人々に支えられてここまで来られたわけだけど、執筆=とことんひとりでやる孤独な作業であったことは間違いないから。 M:一緒に並走できる仲間がいるというのは楽しいよね。 L:そうなの。トラブルがあっても「やば、どうする?」「じゃ、こうしちゃう?」って、逆境すら楽しみながら進められるのがすごく嬉しくて。とはいえ、女友達とふたりで起業は揉める! ともよく言われること。ビジネスパートナーと喧嘩したことはある? M:みんなに聞かれるけど、一度も喧嘩はないの。いい意味での緊張感は保つようにしてるし、お互い思っている事は言うようにしないと会社は前進していかないから。私のパートナーが素晴らしいのは、ネガティブな発言がなくていつも前向きなこと。目標を掲げてふたりで笑顔で進む、そのワクワクがずっと続いているかな。 L:最高だね。私は美和ちんのビジネスパートナーのえっちゃんも知ってるから、ふたりの相性が合うのすっごくよくわかる。性格がよいふたりなのよ、シンプルに! 私のパートナーも最高で、「ふたりの相性を見てこのビジネスの成功を確信した」って、あの紗栄子が太鼓判を押してくれたくらいなの。私は「彼女を幸せにしたい」という思いでいっぱい。彼女がいるから頑張れるし、彼女もたぶん同じ思いでいてくれていると思う。距離感の部分でも、プライベートも仲がよい親友でもあるのに、彼女は敬語も後輩スタンスも絶対に崩さない。そこも彼女のすごさだな。 M:相性は絶対にあるし、大事だよね。LiLyを見ていると、立ち上げの頃を思い出すなぁ。今の時期は特別に楽しいからぜひ堪能してね。 L:それでもやっぱり気になるのが、美和ちんの言う「立ち上げは恋の始まり。そのあと走り出したら、恋から結婚になって、現実を見つめることになる」という言葉なんだけど…。 M:ふふふ(笑)。 L:ローンチしたらもう少し楽になるんじゃないの? M:いいえ(笑)。走り出したらそのあとはずっと忙しい!朝起きてメール、打ち合わせ、打ち合わせ、営業に行って、またメール。 L:覚悟はしてたけど…。 M:それに数字という現実が追ってくるから。でも大変なこと含めて、結局すべて楽しい!すごく充実感があるしね。一緒に楽しんでいこう。 L:うん、美和ちんの背中が楽しそうだから希望しかないよ! 中林美和 1979年生まれ。16歳からファッション誌の専属モデルとして活躍。2018年ナチュラルスパブランド「MAROA」を立ち上げ、代表兼プロデューサーとして活動する。 Instagram:@miwanakabayashi LiLy 1981年生まれ。N.Y.、フロリダでの海外生活を経て、25歳で作家デビュー。女性心理と時代を鋭く描き出す作風に定評がある。7月12日に最新刊『オトナの子守唄』(宝島社)が発売。2024年セクシャルウェルネスブランド「Bedin」をローンチ。 Instagram:@lilylilylilycom