中断した浦和対川崎「後半戦の監督」とサッカー取材で経験した「一番の試合」【Jリーグ「8月のシーズンオフ」と「忘れられない」嵐と雷】(1)
■灼熱のUAE、氷点下のフランス、嵐の…
僕は世界中でいろいろな気象条件を経験してきました。いちばん暑かったのは、1997年のフランス・ワールドカップ・アジア予選のアラブ首長国連邦(UAE)対日本の試合でしょうか。場所はアブダビです。寒かったのは、フランス北部のボーヴェーで見たリーグ戦。気温は氷点下に下がっていました。 試合中ではありませんでしたが、南米パラグアイの首都アスンシオンで、大平原のかなたから雨雲(嵐)が近づいてくる光景は忘れられません。 当時は、アスンシオンに行くと、パラグアイ河の近くの「アルメレ」というホテルによく泊まっていました。ある日の夕方、そのアルメレの部屋の窓からパラグアイ河の向こう側に広がる森のほうを見ていると、周囲は晴れているのに、遠くに雲が一つあり、その雲の下だけが暗くなっているのが見えました。雲の下は強い雨が降っているようなのです。 どうやら、その雲はアスンシオン市街に向かってくるようです。 次第にホテルの周辺でも風が強まってきました。ゴォーッという音も聞こえてきました。腹に響くような極低音。旋風です。そして、ついに強い雨が叩きつけるように、ザァーッと降ってきました。しばらく、そんな荒れた天気が続いた後、雨の塊はどこかに去って行ったようで、すぐに周囲は元の静けさに戻りました。 その後、夜中にも同じようにゴォーッという音が遠くから聞えてきたことがありました。 夜中でしたが、やはり雨の塊が近づいてきているんだなとよく分かりました。 雲があって、その下だけに雨が降っている光景は日本でも見かけますが、アスンシオンは大平原の中の街だけあって、その規模が大きく、また、周囲に山もなければ、大きな建物もないので、遠くから雲の動きがよく見えるというわけです。
後藤健生
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