土曜から冬の寒さ 北海道や東北北部は平地で積雪 本州の峠も積雪か 冬装備を万全に
あす11日(土)から14日(火)にかけて、12月並みの強い寒気が流れ込みます。北海道や東北北部では平地でも雪の積もる所があるでしょう。東北南部や関東北部、北陸から山陰の山でも雪が降り、峠道など雪の積もる所もありそうです。車の運転は冬の装備が必要です。
北は続々と初雪か
あす11日(土)、日本付近は冬型の気圧配置となり、14日(火)にかけてこの時期としては強い寒気が流れ込むでしょう。今季これまでで一番の強さで、12月並みです。平地で雪を降らせる目安となる寒気は北日本まで、山で雪を降らせる目安となる寒気は東日本から西日本まで南下するでしょう。 このため、北海道や東北北部では続々と初雪を観測する可能性があり、平地でも今季初めて雪の積もる所があるでしょう。雪道の車の運転に慣れている方も、シーズンはじめは運転感覚を忘れがちですので、いつも以上に慎重に運転しましょう。 東北南部や関東北部、北陸から山陰にかけても山沿いで雪が降る所があるでしょう。峠道などでは雪が積もる可能性もあります。車の運転は雪の装備をしっかり整え、路面状況の変化に注意してください。
冬道の運転 注意するキーワードは「ふゆとじこ」
シーズン最初の雪は、たとえ雪に慣れている方でも注意が必要です。気をつけていただきたいポイントは、5つあります。 (1)冬道装備をしっかりと行いましょう。早めに冬用タイヤに取り換えたり、タイヤチェーンを用意したりしましょう。雪道運転は、バッテリーが上がりやすくなります。遠出をする際は、予備のウォッシャー液やバッテリーを確認するなど、事前の点検も忘れないでください。 (2)ゆっくりと、慎重に運転しましょう。雨や雪が降った後に、気温が低いと、普段、慣れている道でも、思わぬ所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、油断しないでください。 (3)時には、迂回や出控えることも、選択肢の一つです。ドライブプランなどを、一時的に変更するのも良いでしょう。 (4)時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。 (5)こまめに天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「晴れ」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が通行止めになることもあります。 5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。
晴れる所も冬の寒さに
晴れる所も冷たい季節風が吹いて、ぐっと寒くなるでしょう。最高気温はこの時期としては低くなり、師走並みの寒さとなる所もありそうです。 これまで暑いくらいだっただけに、急な寒さが身体に堪えそうです。冬のコートや厚手の上着、マフラーを用意するなど、寒さ対策を万全にしてお過ごしください。
日本気象協会 本社 中川 裕美子
