セールスフォース、インフォマティカ買収を視野に交渉中-関係者
(ブルームバーグ): クラウドベースの顧客管理(CRM)ソフトウエアを手掛ける米セールスフォースのマーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)は、ソフトウエア会社の米インフォマティカ買収に向けて交渉を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。データの統合および管理能力の強化を目指した動きだとみられており、同社による買収としては過去最大級の一つとなる見込み。
両社はすでに交渉に入っており、早ければ1週間以内に合意に達する可能性がある。交渉の内容が部外秘だとして、関係者が匿名を条件に語った。最終合意までには、想定以上に時間がかかるかもしれず、合意に至らないまま交渉が終了する可能性もあるという。
セールスフォースの広報担当は、「うわさや臆測」に対してコメントはしないとした。インフォマティカからコメントは得られなかった。両社の買収交渉については、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じていた。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のシニアアナリスト、スニル・ラジゴパル氏はリポートで、インフォマティカ買収が実現すれば、セールスフォースによるものとしては現在3番目の規模であるソフトウエアメーカーの米ミュールソフトに匹敵すると指摘。今回の買収が成立した場合、ソフトウエア・アズ・ア・サービス(SaaS)業界で統合の動きが一段と進み、規制当局の精査対象になる可能性もあると付け加えた。
原題:Salesforce Said to Eye Informatica to Boost Data Capability (1)(抜粋)
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Katie Roof, Brody Ford