「オーラや前世が見える…そんな迷惑キャラを演じていた黒歴史」それはそれで“超ロマン”がある、と慰めるヒーローが話題【作者に聞く】
次にくるキャラクターは何⁉︎X(旧Twitter)、Instagram、YouTube、誰もが自分の作品をネットで公開できる、時代はまさに「1億総クリエイター時代」。ネットにあふれる才能ある若手クリエイターたちをピックアップする本企画。今回はSNSにキレのある漫画を投稿しているロクパチQ(@rokupachiq689)さんをインタビューし、その創作秘話を聞いた。 【漫画】黒歴史ヒーロー「ましゅまちょ」を読む ■他人に見えないものが見えちゃう、でもそれ演じてない? 「ここも幽霊いるわ~、私見えちゃう人だから」と塩をまく不思議ちゃんを発見。ましゅまちょは、そんな不思議ちゃんに念弾を発射し、「鎮まりたまえ」と手を合わせる。 そして、「スピリチュアルに他人を巻き込むんじゃない」と咎めながらも、見えないものに対するロマンも語る。「秘すれば花なり」という言葉があるように、もし特別な能力があったとしても、自分の中で楽しむくらいがちょうどいいのかもしれない。 ■黒歴史あるあるは、ネット民に共感してもらえそうなものをピックアップ この漫画には「多くの人が経験した黒歴史」が登場するのだが、ショート漫画という特性上、まず読んでもらうためのわかりやすいフックが重要だと語ったロクパチQさん。 また、公開される場である「ネット」との相性を加味した点にも言及。ネットで支持を受けているキャラクターコンテンツの特徴として「自虐的な笑い」「共感性の高い生きづらさ」「頭を使わなくてもなんとなく理解できること」の3要素が含まれていることに気づき、この傾向から「黒歴史あるある」を主軸にすることを決定したという。 漫画を描く際のアイデアはどうやって見つけているのだろうか。 「テーマとする黒歴史のネタについては、一般教養としての“黒歴史あるある”をベースにしています。例えば『自分の右腕には闇の力があるはずだ』というものや『オーラや妖精が見える』といった定番ものです。あとはネットで黒歴史あるあるを検索し、ネット民に共感してもらえそうなものをピックアップしています」(ロクパチQさん) 画像提供:ロクパチQ(@rokupachiq689)