「海に眠るダイヤモンド」朝ドラ、月9でも話題の片岡凜「今までにないタイプの役」
TBS系では、日曜劇場枠で神木隆之介が主演を務める「海に眠るダイヤモンド」を放送中。今作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく、時代を超えたヒューマンラブエンターテインメントである。 今回は、現代パートの中心人物である謎の婦人・いづみの孫である千景を演じる片岡凜さんにインタビュー。医学部現役合格を果たした優等生役で、日曜劇場は初出演となる片岡さんに、後半の見どころや現場のエピソードなどを聞いた。
また違った私を見ていただきたい
――オファーを受けた際の心境を教えてください。 「日曜劇場は、歴史的な枠の印象があり、そこに出演させていただけて光栄な気持ちでいっぱいです。また、今までにないタイプの役なので、新鮮でうれしかったです」 ――2022年のドラマ「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」(TBS系)でドラマデビューをし、今作も演出を手掛ける塚原(あゆ子)さんと月日を経て再会を果たしましたね。 「あの時は、お芝居の経験がほとんどなく初めてでしたが、お芝居をする楽しい感覚がずっと体の中に残っていました。また選んでくださって、すごくうれしかったのと当時に、最初の作品と今で成長した姿をお見せできたらいいなと思いました」
――今作の脚本を読んだ時に、最初にどんな感想を持たれましたか? 「ものすごく壮大な物語で、キャストもそうですし、スケールも大きいので、それが映像化されるのがワクワクと楽しみな気持ちでいっぱいでした。第5話でついに明かされるいづみさんの正体は、脚本を読む前から知ってはいましたが、いざ分かった時はもう一回第1話から読み直しました。毎回ヒントが隠されているので、何度も見返したくなる作品です」 ――片岡さんが演じる千景の役どころについても教えてください。 「プロデューサーの新井(順子)さんからは、千景の役は『明るく、常にあっけらかんとしていていいよ』と言っていただきました。千景はお母さんに『こう生きなさい』と常に固められてきたのかなと思っていたのですが、意外とそうでもなく、明るい感じでいいんだという印象に変わりました」 ――最近では、連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合ほか)や月9「嘘解きレトリック」(フジテレビ系)にご出演されて、さまざまな役の演じ分けにも反響が集まっていますね。 「今までは、問題を抱えていたり暗めの役が多く、特に『虎に翼』でのサイコパスなイメージが強いみたいで(笑)。先日、『嘘解きレトリック』にも出演させていただきましたが、やっぱり『サイコパスだ』というコメントが多かったですね。今回は、常にポジティブな役なので、あまり考えすぎず、暗い顔をしないように意識しています。また違った私を見ていただきたいです」