「海に眠るダイヤモンド」朝ドラ、月9でも話題の片岡凜「今までにないタイプの役」
皆さんお芝居をしているようでしていないみたい
――今回主演を務める神木さんとの共演シーンもありますが、神木さんの印象はいかがですか? 「会う前はミステリアスな方かと思っていましたが、実際にお会いしたらすごく柔らかい方でした。お芝居もセリフ通りではなくアドリブが入ったり。台本に書いていない部分も、大胆にお芝居されている印象を受けました。また、カットが掛かるとパッと神木さんに戻るので、切り替えも本当にすごいなと思います」 ――神木さんとのアドリブのシーンで思い出に残っているところはありますか? 「第5話で千景がアイスを渡すシーンがあるのですが、実際、脚本にはアイスをどうするか細かく書いていなかったのですが、『どっちがいい?』と選んでもらうアドリブを入れました。神木さんもすっと対応してくださって、楽しかったです」
――現場でも勉強になることが多そうですね。 「皆さんお芝居をしているようでしていないみたいな感じがあり、それが一番勉強になっています。いい意味で気が抜けた状態でやってくださるので、変に力んでいない感じがすごく心地良く、私も役としてより入りやすかったです」 ――現場での雰囲気やエピソードもお聞かせください。 「すごく現場が温かく、キャストの皆さんはじめ、スタッフさんも気さくに接してくださるので、穏やかな時間が流れています。尾美としのりさん、宮崎吐夢さんとご一緒させていただいた時は、私が昭和のエンタメに興味があるので、それについて熱くお話ししてくださいました」
台本を読んでいるだけでも、涙が何度も出そうになった
――ずばり今作の「ここがすごい!」と思うところを教えてください。 「何げないシーンでも、小さい感情の揺れ動きが丁寧に書かれていて、キャラクターを大事にしていることをセリフから感じます。その役が実際に見えてくるからこそ、リアルに感じ共感してもらえるのかなと、いち視聴者として思いました」
――最後に、今作の注目ポイントもお聞かせください。 「生きることや人を愛することについて考えさせられる作品で、台本を読んでいるだけでも涙が何度も出そうになりました。現代と過去で描かれているものは違いますが、違うなりに何か通じるものがあり、自分にも何か役割があるのではと、台本を読みながらずっと考えています。視聴者の皆さんにとっても生きること、愛について考えるきっかけになっていたらうれしいです」