スタジオジブリ作品の美術監督・男鹿和雄さんの原画展 10月13日まで 福島県の富岡町図書館
スタジオジブリ作品の美術監督を務めるなど、アニメーション作品の背景美術に関わる男鹿和雄さんの原画展「第二楽章」は福島県の富岡町図書館で開かれている。町内を巡るなどして描いた風景画を13日まで展示している。 男鹿さんは、女優の吉永小百合さんが東京電力福島第1原発事故の被災者などの詩を朗読したCD・詩画集「第二楽章 福島への思い」の挿絵を担当した。今回はそのうち、夜の森のサクラや「ろうそく岩」などの風景画7点を展示している。 東日本大震災発生時、町図書館館長だった小貫和洋さん(76)=横浜市に避難中=も会場を訪れた。男鹿さんが2014(平成26)年に町内を取材した際に案内し、写真を提供したという。当時の男鹿さんの様子を「想像していなかった風景に驚かれていた」と振り返る。同町の佐藤紫華子さんの詩集「原発難民」を吉永さんのラジオ番組に送り、詩画集制作につないだ。「今回の展示が、詩画集や富岡について知るきっかけになってもらいたい」と願った。
展示会は町友好都市の埼玉県杉戸町と共同展。入場無料。午前10時から午後6時まで。 (相双版)