根室出身女性覆面レスラー「七星」29日に凱旋試合
北方領土歯舞群島・志発島の元島民3世で、新根室プロレス出身のプロレスラー「七星(ななせ)」=静岡県在住=が29日、ふるさと北海道の根室で初の凱旋(がいせん)試合に挑む。北方領土問題を広く知ってもらおうと、静岡では語り部としての顔も持つ覆面レスラー。実行委員会が主催する今回の北都プロレス(札幌)根室大会は29日午後6時50分、ベルクラシック根室(敷島町2)で試合開始のゴングが鳴る。 七星さんが「興味もなかったプロレス」にはまったのは、地元の新根室プロレスに参加したのがきっかけ。新根室がアンドレザ・ジャイアントパンダと共に全国区になる時期で、「サムソン宮本さんのすべてをさらけ出す試合がかっこよくて面白い、もっとやりたい」とプロを目指し、2022年7月、晴れてフリーの女性覆面レスラーとしてデビューした。 各団体から声が掛かると参戦する形を取っており、プロレスの聖地「後楽園ホール」での試合も経験済みだ。北海道では、すでに何回か「凱旋試合」と銘打った試合を行っているが、七星さんは「今回が本当のガチ凱旋」と張り切っており、「自分の生きざまをさらけ出す。それもまたかっこよいということをリングの上から伝えられたらと思う」と話している。チケットは前売りが高校生以上2500円(当日3000円)、小中学生は前売り、当日とも1000円。おもちゃショップブルート(新根室プロレス本部)で扱っている。
釧路新聞