MotoGPの大型新人ペドロ・アコスタ、タイトル争いの”予定”を考えるのは非現実的? 「テスト1回で話すのは馬鹿げている」
2024年にKTMサテライトチームのGASGASからMotoGPクラスデビューを果たすペドロ・アコスタは、ルーキーイヤーの自分がMotoGPタイトル候補と考えるのは馬鹿げていると語った。 【ギャラリー】F1、MotoGP、インディカー……なんでもござれ! 世界のホンダがもてぎに集結 現在19歳のアコスタは2021年にMoto3クラスにデビューすると、その年にいきなりチャンピオンを獲得。2022年にはMoto2に昇格して2023年にチャンピオンに輝き、2024年にはGASGASからMotoGPクラス挑戦が決まっている。 この新進気鋭の若手ライダーは、現在のMotoGP史上最年少王者であるマルク・マルケスと比較する声が当初から挙がっていた。アコスタのMotoGPデビューイヤーの戦いは、最も注目を集めているモノのひとつと言っていいだろう。 2023年最終戦バレンシアGP後に行なわれたポストシーズンテストで、アコスタはトップから1.2秒差のタイムを記録。転倒もあったが、テスト自体は順調な滑り出しだった。 そんなアコスタだが、周囲の期待とは異なり、ルーキーイヤーに大活躍してタイトル候補になるような可能性は高くないと考えている。 MotoGPクラスでタイトルを争うのにどの程度時間がかかりそうかと尋ねると、アコスタは「あまり長引かなければいいね」と冗談めかしながら答えた。 「まあ、結局のところチャンピオンシップを争うことについては話せないよ。だって今回の1日のテストをやっただけで話すのは馬鹿げている」 「どうなるかは分からないけど、その件について話すつもりがないのは本当だ。バイクについては話す気はある」 「(バイクは)とても競争力のあるモノになってくるだろう。先の話は分からないけどね」 「ただそう時間はかからないと思う。このバイクには想像もつかないほどの人が関わっているんだ。すぐに速くなるだろう」 またアコスタはMotoGPクラスのデビューに関しては何のプレッシャーも無いと語り、KTMからのサポートを称賛した。 「ガレージ内でも、KTMでもそうだけど誰も僕のことを他と比較したりしないんだ」 「嬉しいよ。誰かがそういった期待などを抱いていると、それは皆にとってとても難しいことになるからね」 「でも(KTMの)ピエラ・モビリティ・グループでも、このガレージ内でも全員がそういった結果を考えずに、僕のために全力を注いでくれているんだ」 「これはとても重要なことだよ。僕のクルーチーフは、ポル(エスパルガロ)とプロジェクトが始まってからずっとここにいるんだけど、彼からは仕事の前に常々『何か変えたければ言ってくれ。僕は君のためにここにいるんだ』と言われていた」 「だから僕も『いや、僕も君のためにここにいる』と答えるんだ。彼はこのバイクの乗り方を理解するにあたって、うまい方法を把握しているし、準備のために必要な道具も完璧に知っている」 「そうしたスタッフのグループに入って行くことができてとても嬉しい。みんなとても素晴らしい人達で、目標に向けて進んでいくための道をとても開かれた姿勢でサポートしてくれているんだ」
Lewis Duncan