南海、自動運転試験を公開 和歌山港線、人手不足対応
南海電気鉄道は18日、和歌山港線で列車の自動運転の走行試験を報道陣に公開した。南海電鉄では運転士の免許を持つ社員の約7割が45歳以上で、少子高齢化による将来の人手不足に備えるため、京三製作所と共同で技術開発を進めている。 試験は8月から和歌山市―和歌山港間の約2.8キロで実施している。踏切がある線路を走り、速度管理や駅での停止は自動で行うが、緊急停止や避難誘導などは乗り込んでいる係員1人が担当する。 公開された試験では、運転席に座った係員がボタンを押すと列車が走行を開始。自動で加速や減速を繰り返し、仮想の駅で停車した。異常時を想定して係員が緊急停止ボタンを押す場面もあった。