初夏の味覚サクランボに“異常事態” 高温障害で店頭から姿消す「ただただつらい」 廃業考える生産者も【山形発】
スーパーから消えたサクランボ
そして、サクランボの不作は小売りの現場にも影響を与えていた。 山形市のスーパー「ヤマザワ 松見町店」を訪れると、例年であれば7月まで店頭に並ぶサクランボの姿はなく、代わりにモモやメロンなどで埋まっていた。 この店では毎年、贈答用のサクランボの注文を受けているが、入荷が少なく、2024年は注文を受けた分の3割以上を断る結果となった。店頭には、商品を届けられなかったおわびの言葉が掲げられていた。 ヤマザワ生鮮商品部青果マネジャー・江口遵さんは「毎年たくさんの注文をいただき、待ちに待っているお客さまにお届けできていたものが、今年は一部のお客さまに届けられないのが本当に心苦しく思う」と語った。 注文を断った分は個別に連絡を取り、返金の対応をしているという。
不作はふるさと納税の返礼品にも影響
さらに影響は、ふるさと納税の返礼品にも及んでいて、山形県全体で33万6000件あった申し込みのうち、6月26日時点で約22%となる7万6000件で予定通りの発送ができていないという。 各市町村は、申し込みをした人に「ラ・フランスやモモ、米や肉など代わりの返礼品を送る」「今年の分のサクランボを来年送る」といった対応をとっている。 (さくらんぼテレビ)
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