「これはショウヘイからのアイデアだ」大谷翔平の契約金7億ドルの大部分は“後払い” 米識者「ドジャースはさらに補強ができる」
現地時間12月9日(日本時間10日)、ドジャースはエンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた大谷翔平の獲得を発表。世界中の野球ファンが注目した二刀流スターの去就がついに決定した。 【動画】大谷翔平が日本人初の本塁打王に!圧巻の全44ホームランを一気に見る 現地の複数メディアによると、大谷はドジャースと10年総額7億ドル(約1014億円)の契約を結んだと見られる。これはプロスポーツ史上最大の契約ともいえるが、米識者によると契約内容は異例のものであるという。 米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者は自身のX(旧Twitter)を更新し、「ショウヘイ・オオタニの契約には、彼の年俸の大半を含む大幅な繰り延べがあるが、関係者によると、これはオオタニからのアイデアだ」と、大谷の契約金7億ドルの大部分が“後払い”になると指摘したのだ。このメリットについて同氏は「年俸の支払いを延期させることで、ぜいたく税にかかるコストを削減し、ドジャースはオオタニを中心としたより良いチームを作ることができる」と記載。 現地メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者も自身のXで「この後払い契約は、ドジャースのぜいたく税とキャッシュフローの負担を軽減し、可能な限り競争力を高めるために必要な柔軟性をチームに与えるためのオオタニからのアイデアであったようだ」と伝えた。これは大谷が勝てるチームを求めている表れとも言えそうだ。 また、『ESPN』のアルデン・ゴンザレス記者は記事を配信。同氏は「これは北米プロスポーツ史上最大の契約となった。1年単位の年俸で見てもバーランダーとシャーザーのメジャーリーグ記録4330万ドルを上回り、史上最高額となった」と前代未聞の契約内容について言及。さらに、同氏は「この契約にはオプトアウトは含まれていない」とも伝えた。契約を途中で見直したり、破棄したりできる権利はなく、40歳になるまでドジャースに在籍することが確約されているようだ。 異例ずくめの超大型契約を結んだ大谷翔平。契約の中身を見ると、二刀流スターのドジャースに対する配慮が垣間見られた。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]