神戸蘭子「多嚢胞性卵巣症候群」を抱えながら2度の不妊治療「早く体の不調に気づいてあげれば」
「妊娠しにくい体質です」。そう医師から宣告されたら、どう過ごせばいいのでしょうか。2度の不妊治療を経験し、いまは2人の子育てに励む神戸蘭子さん。若い女性に知ってほしいことがあると言います。(全4回中の3回) 【画像】40代でも昔のまま体型をキープしてステキな一面を魅せる神戸蘭子さんほか(全27枚)
■20歳のころから生理不順「ピルを服用する日々」 ── 現在は結婚され、ふたりのお子さんがいる神戸さんですが、若いころから生理不順に悩まされてきたそうですね。 神戸さん: 20歳くらいのとき、生理が1か月続くことがあって婦人科に行きました。ホルモンのバランスがよくなく、子どもができにくい体質と診断されました。
そのころは妊娠・出産はまだ先のことだと思っていたし、自然と改善される可能性もあると言われたんです。 数年経っても、生理不順が続いていたので、再度、婦人科を受診するとピルを勧められました。ピルを飲んでいれば定期的に生理がくるし、時期も把握しやすいから、すごく助かりました。 しかも、友だちとの会話で「ふだんからピルを飲んでいる人は、服用をやめたら妊娠しやすくなる」みたいな噂を聞いていて。真偽のほどはわかりませんが、そのときは「そんなものなんだな」と軽く思っていました。
── 2014年、32歳のときに結婚されたそうですね。妊娠や育児については、どう考えていたのでしょうか? 神戸さん:結婚したらすぐ子どもを授かりたい、何年か経ったらふたり目も欲しいと、自分なりの人生設計がありました。ピルのおかげで生理もずっと定期的にきていたから、服用をやめて妊活をしたら、すぐ妊娠するだろうと考えていたんです。 ところが、ピルをやめてもなかなか妊娠しなくて。それで、再び病院に行ったら「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」と診断されました。
そんな想像していなくて、すごくショックでした。初めて聞く病名だったこともあり「漢字が多すぎる…」と、関係ないことを考えるほど混乱しましたね。