和歌山で「ジビエフェスタ」 飲食店や宿泊施設、道の駅など83施設が参加
和歌山県内で捕獲したイノシシやシカの肉ジビエ料理を提供する「わかやまジビエフェスタ」が現在、和歌山県内83の飲食店や宿泊施設で開催されている。主催は和歌山県。(和歌山経済新聞) 【写真】和歌山県が配布する「ジビエフェスタ」冊子 捕獲したイノシシやシカを地域の食資源として活用し、地域振興につなげる「わかやまジビエ需要拡大事業」の一環。2011(平成23)年に始まり、今年で14回目。 和歌山県によると、県内の2023年度の野生鳥獣による農作物被害額は2億4,800万円。県では現在、安全で安心なジビエの提供を目的に「わかやまジビエ処理施設衛生管理認証制度」を推進している。県内のジビエ肉解体処理施設は25施設で、うち認証取得施設は5施設。肉質等級制度に取り組み、品質に見合った格付けと価格設定で、市場での信頼性確保を目指しているという。 参加店は飲食店をはじめ、ホテル・民宿、温浴施設など。各店がカレーや鍋料理、ハンバーガー、パスタ、丼物、ランチメニューやコース料理の一品としてジビエ料理を提供する。 県畜産課の南安寿香さんは「和食、洋食、中華などさまざまな飲食店でジビエ料理を提供する。ジビエに興味を持ってくれる経営者は多く、毎年さまざまなメニューが生み出されるので楽しんでほしい」と話す。 参加店の一つ、食料品店「フードセンターイワセ」(和歌山市岩橋)では「和歌山の旬を楽しむわっぱ弁当」(1,280円)のメニューにジビエを取り入れる。店主の石井佳奈さんは「イノシシとシカの肉と旬の野菜を入れて黒酢肉団子に仕立てた。肉を処理が良いため、臭みが全くない。和歌山由来の食材をたくさんの人に伝えて、食べてもらいたい」と呼びかける。 来年2月28日まで。
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