消防士になれるのは男の子だけ? バービーが伝えるメッセージ「あなたは何にだってなれる」
日テレNEWS
男女の役割や性差などについて、「女性はこうあるべき」や「男らしい」といった固定的な思い込みや偏見をもつ、いわゆる『ジェンダーバイアス』。将来なりたい職業を想像する時にも、無意識のうちに性別で制限をかけていないでしょうか? そんなジェンダーバイアスにとらわれず、本当になりたいものについて考える企画展『キミのなりたいものっ展?with Barbie』が、現在都内で開催されています。 【画像】ダウン症のバービー人形
■バービーが伝えるメッセージ「あなたは何にだってなれる」
企画展に登場するのは、1959年のデビュー以来、女性を取り巻く環境の変化を映してきた『バービー』。5歳の頃から多くの女の子たちは「自分の性別は何でもできるし、何にでもなれる」と信じなくなる傾向にあるといい、こうした“ドリームギャップ”をなくすためのプロジェクトなどを通じ、「You can be anything. =あなたは何にだってなれる」というメッセージを発信しています。
企画展の主催・ITOCHU SDGs STUDIOの担当者は「日本ではまだまだジェンダーバイアスというものが根強く残っていると言われていて、小学生に聞くなりたい職業も女の子だと花屋さんで、男の子だと警察官というような固定観念がまだ残っているというところがありましたので、ジェンダーバイアスにとらわれずに自分のなりたいものを楽しく考えるきっかけになれれば」と、開催の経緯を語りました。
■消防士や宇宙飛行士などの格好をしたバービー人形を展示
展示の中でもひときわ目を引くのが、実際に海外で販売されていたバービー人形が飾られる『バービーキャリアウォール』です。消防士や宇宙飛行士、サッカー選手、大統領候補など60種類の職業になりきる、バービーやバービーの幼なじみ・ケンの姿を通して、ジェンダーにとらわれずに、なりたい職業について考えることができます。
■個性を生かした職業を紹介 『心配性』が強みにできる職業は?
また、欠点に感じてしまうような個性も、何かの仕事に生かせるチャンスがあると気付ける体験展示『「ひきだし」のひきだし』では、“心配性”や“無口”などが書かれた引き出しを引くと、その個性を生かせる職業が紹介されています。 例えば、“心配性”の引き出しを引くと、紹介されているのは“プロデューサー”。引き出しの中には「映画や広告、イベントなどが形になるように全体をサポートする仕事です。お金がかかりすぎていないか? スケジュール通りに進んでいるか? 注意するべきことは山ほどあります。細かいことまで心配できる人が、その才能をいかせる仕事なんです」と説明されています。