市民農園を借りたら、すっかり農業にハマってしまいました。自分が育てた新鮮な野菜、たくさん採れたので売ってもいいですよね?
市民農園の利用は、どれくらいの費用がかかるの?
上記のとおり、市区町村や農協、農業者、企業等と、市民農園の運営形態はさまざまです。また、貸し出される区画の広さもさまざまです。 さらに、区画だけを貸し出す場合や、区画だけでなくタネや苗を支給してくれて、その栽培方法も教えてくれたり、利用者が農園に来られないときに世話をしてくれたりする農園などさまざまな形態があるので、一概に使用料がいくらとはいえません。 一例として、東京都練馬区は区画のみの貸し出しで広さが約15平方メートル(クラブハウスあり)または約30平方メートル(同なし)、利用期間が1年11ヶ月で年間400(クラブハウスあり)または1600円(同なし)、東京都杉並区は区画のみの貸し出しで広さが約10平方メートル、利用期間が3年で年間7000円となっています。 上記のように区画のみの貸し出しの場合、タネや苗だけでなく、肥料や支柱やネット等の一部用具(クワやスコップ、ジョウロ等は貸し出してくれます)、作業着の費用もかかります。
各農園によって規約がある
先述では法律の一般論をお話ししましたが、まず収穫した野菜の販売以前に、市民農園を利用する際には事前に規約を確認しましょう。実際、多くの農園の規約では営利目的での栽培は許可していませんので、収穫した野菜を販売することは難しいかもしれません。
市民農園の主目的を考えてみよう
先述の農水省の定義どおり、市民農園の目的はレクリエーションや生きがいづくり、体験学習であって生活の糧ではありません。あくまでも、趣味や農業とのふれあいを主目的として行うことをお勧めします。 出典 農林水産省 都市農業の振興・市民農園について 農林水産省 市民農園の状況 練馬区 練馬区立区民農園 杉並区 区民農園について 執筆者:田久保誠 田久保誠行政書士事務所代表
ファイナンシャルフィールド編集部