馬とふれあいながら林道を進む＝丹波篠山市佐貫谷

　森に延びる「光の道」を馬の背に揺られながら進んでいく。静寂の中、ゆっくりと冬日に向かって。つぶらな瞳が印象的なパートナーの息遣いを感じ、心がほぐれていく。 【動画】馬と歩む、安らぎの時間 　兵庫県丹波篠山市の乗馬クラブ「マリンズステーブル」。人里離れた山深くに手作りの馬場、厩舎（きゅうしゃ）があり、隠れ家のような雰囲気が漂う。 　４頭いる馬は、カウボーイが乗る品種で「アメリカンクォーターホース」という。体は筋肉質で、短距離ではサラブレッドより速い。性格は穏やかで従順だ。 　乗馬は手綱を緩め、声も使って操る「ウエスタンスタイル」と呼ばれ、馬の気持ちに寄り添うのが特徴だ。レッスン後、馬に乗って田舎道の景色も楽しめる。 　オーナーの福丸仁志さん（６３）は「自然豊かな環境で馬と心が通じ合えば、ストレスが吹き飛びますよ」と語る。見学不可で完全予約制。同クラブ☎０８０・３７７４・６９５８（年中無休、午前７時～午後９時） （笠原次郎）