美しい星空を巨大スクリーンで…カフェオープン 福井県大野市、天候左右されず毎週土曜の夜に
大野の美しい星空を巨大スクリーンで楽しめる「星空案内カフェ ほしのいと」が8月24日、福井県大野市蓑道の農村活性化施設「スターランドさかだに」にオープンした。土曜夜のみ営業し、随所に星がちりばめられたこだわりの空間でお出迎え。天候に左右されずに解説を聞きながら星を楽しむことができ、「星のまちおおの」の新たなスポットとなりそうだ。 オーナーは市地域おこし協力隊の望月詩織さん(31)。大野で星空を楽しんでもらう方法を模索中に、観光客とイベント企画者の双方から「天候問題がネック」との声を多く聞いた。そこで、天候に影響されず、年間通して星が見られるカフェを考案。同市南六呂師区の「星空保護区」認定1周年に合わせ、同区がある阪谷地区内に建つ同施設で準備を進めてきた。 多目的ホールの照明を落としカーテンを閉めて、午後5時にカフェがオープン。ランタンを貸し出すほか、テーブル8席には手作りした越前焼の「陶あかり」を置いたり、部屋に星の電飾を施したりし、温かな明かりがともる。目玉は150インチのスクリーンで、市内で撮影した星空や世界の絶景を投影する。民間資格の「星空案内人」による解説も予定している。 提供する飲み物は、大野の水でいれたコーヒーやハーブティーなど。カップにはシールが付き、望月さんがデザインした12星座のキャラクターの中から選べる。市内の菓子店から取り寄せた星形クッキーや琥珀(こはく)糖、パウンドケーキも味わえる。 店名の「ほしのいと」には、望月さんの二つの思いが込められている。一つは「大野と星が好きな人を結ぶ糸のような場所になれば」。もう一つは「星のようにキラキラした感情が糸で心から離れないように」。星の力で来場者の日々の疲れが癒えることを願っている。 営業は毎週土曜午後5~8時。入場無料で、中学生以上はワンドリンク制。
福井新聞社