震災を知らない世代の、震災の語り部を募集/兵庫
『学生による震災20周年記憶のフラット化プロジェクト』実行委員会(神戸市長田区)が、大学生及び大学院生を対象に「ゼロからの震災学習」と題して、震災の語り部を募集している。募集締め切りは7月10日で、約40名。来年の1月17日で、阪神・淡路大震災から20年目を迎える。 若い世代は当時、生まれてなかったり、幼少期でほとんど記憶になかったりと、阪神・淡路大震災の被害があった地域に住んでいても震災経験の風化が進んでいるのが現実。そこで、震災の記憶と教訓の継承を目的として、今回のプロジェクトが実施されることになった。具体的には、阪神・淡路大震災に興味を持った学生やグループに、震災経験者からの聞き取り、震災関連文書の調査や震災モニュメントの視察などを通じて学習してもらい、来年1月10日に神戸市立地域人材支援センターで行われる阪神・淡路大震災20周年イベントで学習成果を発表してもらうことになっている。 「今までは震災経験者の語り部ばかりだったが、私たちが気づかない新しい視点で震災のことが再発見できるのではないか」と同センター担当者は期待を寄せる。申し込み、および問い合わせは「学生による震災20周年記憶のフラット化プロジェクト」事務局(078・646・8128)まで。 (谷川しゅんき/関西ライター名鑑)